GURPS.AW
ArtOfWarによって再構成を遂げた新しいGURPS

キャラクター

装備

初期所持金は誰でも例外無く100金です。装備一覧から技能に応じた好きな武器と防具を選び、必要な数値を書き写します。必要体力のような概念はありません。

武器について
Dmg(ダメージ) 攻撃力を表します。dはダイスの数です。
武器の基本ダメージに、本人の腕力によるダメージを足した値です。
Lv(レベル) 技能値を書き写します。命中判定の目標値になります。
PEV(受け) 「受け」を試みるとき、武器によって有利に補正される回避判定の修正値を表します。
防具について
DR(ダメージ抵抗) 防御力を表します。
BEV(止め) 「止め」を試みるとき、盾によって有利に補正される回避判定の修正値を表します。
WT(重量) 「よけ」を試みるとき、重量によって不利に補正される回避判定の修正値を表します。

片手持ちの武器を選んだ場合は、盾も忘れずに購入しましょう。どの武器を選んだとしても、それぞれ状況によって個性を発揮しますが、「どれが強くて、どれが弱い」ということはありませんので、作りたい人物のイメージで決めてしまってください。

初期所持金の100金では、十分な装備が揃わないのが普通ですが、PC間で金銭の貸し借りは原則禁止です。ウォーリアロールを選択する予定の人物には、なるべくGMから物語上で装備を支給するようにしてください。

刀剣
武器 Dmg PEV 金額 備考
ダガー 1d+2 1 40金 -
ブロードソード 2d 1 80金 -
バスタードソード W 2d+2 2 120金 両手, ブロードソードとしても使える
グレートソード W 2d+4 2 160金 両手
殴打武器
武器 Dmg PEV 金額 備考
モーニングスター 2d 1 15金 引き戻しに1ターン, 敵は受け-2
手斧 2d+2 1 30金 引き戻しに1ターン
戦鎚 W 2d+2 1 45金 引き戻しに1ターン, 敵は受け-2
戦斧 W 2d+4 1 60金 引き戻しに1ターン
竿上武器
武器 Dmg PEV 金額 備考
スタッフ 2d-2 3 15金 両手
スピア 2d 3 30金 両手
グレイヴ W 2d+2 3 45金 両手
ハルバード W 4d 3 60金 両手, 引き戻しに1ターン, スピアとしても使える
射撃武器
武器 Dmg PEV 金額 備考
ボウガン 2d+2 - 80金 準備に2ターン
クロスボウ 2d+4 - 160金 準備に3ターン
狩人の弓 2d-2 - 20金 準備に1ターン
長弓 S 2d - 40金 準備に1ターン
格闘動作
武器 Dmg PEV 金額 備考
拳 W 1d-2 - - -
蹴り W 1d - - 命中判定-2で、失敗すると転倒
防具 BEV 金額 備考
小盾 2 10金 -
中盾 W 3 15金 -
大盾 W 4 20金 命中判定-2
防具 DR WT 金額 備考
1 (0) 0 25金 -
革服 1 0 50金 -
革鎧 2 1 100金 -
チェインメイル 3 (1) 2 150金 -
ブリガンディ W 4 3 200金 DX-1,AG-1
ハーフプレイト W 4 (2) 3 300金 DX-1,AG-1
プレイトメイル W 4 4 400金 DX-2,AG-2
  • 装備名のすぐ横のW印は「武術」で、S印は「弓術」でしか扱えない装備を示す(それ以外は「剣術」で扱える)。
  • 繊維構造の服やチェインメイルの刺突攻撃に対するDRは()内の値を用いる。

装備の選択

「武術」と「剣術」

「武術」で戦う場合、ダメージ(攻撃力)や打たれ強さなど、あらゆる戦闘能力がST(体力)に集約して依存することになります。

一方の「剣術」では、DX(器用さ)に依存する技能の技能値が稼げるので、盗賊や冒険家のような人物が修得するのに適しています。

「武術」で扱える武具は性能は高いのですが、両手用であったり、「引き戻し」が必要であるなど、用途・用法に注意しなければなりません。

「剣術」は、命中・フェイントの判定が有利にこなせますが、扱える武具の性能が低い分、与えるダメージは小さく、受けるダメージは大きくなります。

片手用と両手用

片手用の武器は、もう一方の手に盾を持つことができます。これにより、1ターンに「止め」と「受け」をそれぞれ1回ずつ行うことができ、1ターンに2回の攻撃を高確率で回避できます。また弓矢など射撃は「受け」は-4の修正を課されますが、「止め」なら-2の修正でかろうじて行えます。

盾を持つことのできない両手用の武器を選択した場合、1ターン中に2回目の攻撃を受けたとき、また射撃を受けたとき、「よけ」しか行えません。

「引き戻し」が必要な武器

殴打武器はダメージが大きく、盾も用いることができるため防御面でも優れていますが、攻撃・防御の都度、武器の引き戻しに1ターンかかるのが非常に扱いにくい特徴です。

フェイントをかけるだけなら引き戻しは不要なので、なるべく確実にフェイントをかけつつ戦うと良いでしょう。盾を攻撃に用いるのもときには有効かもしれません。

攻撃直後、武器の引き戻しを行う前は「受け」が行えないので、(敵からの)2回攻撃には要注意です。武器を「受け」に用いた直後も、次のターンは武器を引き戻し、反撃を行うのは2ターン目以降になります。

Dmg(ダメージ)とEV(回避値)

GURPSでは攻撃力をDmg(ダメージ)として表します。

一度に大きなダメージを与えることで、敵は朦朧状態に陥ったり、転倒したりして、次ターンも有利に戦うことができるようになります。ダメージの大きい武器で攻撃が命中した際は、ゲーム的にも盛り上がるでしょう。

武器は攻撃力だけでなく、EV(回避値)も重要です。D-EV(よけ)と武器のP-EV(受け)(または盾のB-EV(止め))を足した値が、できれば12は欲しいところです。杖、槍などの竿状武器や、「武術」で扱うことのできる中盾、大盾は、高い回避値を有します。

防具の重量について

防具の重量は「よけ」を行うときにマイナスの修正を与えます。両手用の武器や、引き戻しが必要な武器を選択した場合、「よけ」に頼ることもしばしばあるでしょうから、重量もある程度考慮して防具を選択するのが望ましいと言えます。

盗賊や冒険家のような人物であれば、重量のある鎧は好ましくありません。

選択例

前節で作成した6名の人物は、下記表のように武器を選択しました。

名前 武器 / ダメージ 防具 受け 止め よけ
ウォーラス モーニングスター / 2d+1 中盾・革服 10 12 9
リチャード ブロードソード / 2d 小盾 11 12 10
ヘンリー 長弓 / 2d 革服 - - 9
アリエス スタッフ / 2d-3 革服 12 - 9
オライオン スピア / 2d+1 革服 12 - 9
クロウ ダガー / 1d+1 小盾・革服 12 13 11