上級戦闘
近接戦闘
拳や蹴りで戦うには、敵の立ち位置にまで踏み込まなければなりません。このような格闘戦(近接戦闘)にはいくつかのルールがあります。
- 通常の武器では直接攻撃できない。可能なのはダガー、拳、蹴り、組み付きなど。
- 有効な回避は「よけ」のみ。
- 組み付かれた場合、振りほどきに成功しなければ、近接戦闘から離脱できない。
敵と自分とが技能勝負を行い、これに勝てば近接戦闘に持ち込めます。このとき片手が空いていれば、自動的に組み付く(相手の服や体の一部をつかむ)ことができます。近接戦闘は比較的攻撃が当たり易いので、膠着した戦いの最中に持ち込むのも有効かも知れません。
近接戦闘中の行動
組み付き
敵の身体の一部をつかむ動作を組み付きと呼びます。組み付きを行うには、少なくとも片手が空いてなくてはなりません。
判定には、AG(敏捷さ)-2、または「柔術」を用います。
噛み付き・拳・蹴り
人間の基本ダメージは、噛み付き(1d-4)、拳(1d-2)、蹴り(1d)です。
このうち、咬み付きは組み付いていることが条件、蹴りは組み付いていないことが条件になります。
判定には、ST(体力)-2、または「格闘」を用います。
武器を奪う
片手が空いていて、「柔術」勝負に勝てば、敵の武器の柄に組み付くことできます。
次のターンST勝負に勝てば、敵の武器を落とす(ダガーの場合)ことができます。その後、近接戦闘中に落ちている武器を拾うには、AG勝負で敵に勝たなくてはなりません。
もし、両手を用いているのであれば、落とすのではなく、直接奪うことができます。
窒息
両手が空いていて、「柔術」勝負に勝てば、敵の喉に組み付くことができます。
次のターンから、基本ダメージ2d(DR無視)の窒息ダメージを与えます。
振りほどき
自分の行動順でSTの勝負を行い、勝たなくてはなりません。
両手で組み付かれている場合は敵に+2の修正がありますが、両手で振りほどきを試みるなら自分にも+2の修正があります。
振りほどきに成功したターンは、攻撃など何か他の行動が取れます。
倒し
両手が空いていて、自分のST、AG、「柔術」のいずれかと、敵のSTで勝負を行い、勝てば敵を転倒させることができます。
続けて「押さえ込み」を行うなら、自分もいっしょに倒れます。
もし敵も自分に組み付いているなら、このときに振りほどけます。
押さえ込み
転倒している敵に対し、「倒し」と同様の勝負を行って勝てば、敵を押さえ込んで一切抵抗できないようにしてしまいます。