GURPS.AW
ArtOfWarによって再構成を遂げた新しいGURPS

法術

概要

法術とは

GURPS.AWの冒険の舞台となる世界には、いわゆる「魔法」といった概念は存在しません。あるのは風や熱など、自然界の力を少しだけ操作する「法術」のみになります。

万物には不可視な霊魂(のようなもの)が宿っていると考えられ、それに一定の指向性を与え、何か具体的な現象(術)を引き起こす技術を、「法術」と呼んでいます。

術の所持

GURPS.AWでは、現在行使できる(別の言い方をすると「所持する」)法術を、ダイスでランダムに決める、という特徴があります。

法術は全部で6つの系統があり、蒼龍、朱鳥、白虎、玄武の4つの系統を「地術」、陰と陽の2つの系統を「天術」と呼びます。地術と天術は、それぞれ1つの系統のものしか所持できません。

法術は誰でも所持することができますが、所持できる容量(「法力」)は、

  • 法力 = 「法術」 - 10

です。この数だけ、法術の「カード」を手元に持っておける、と考えてください。

ゲーム開始時(あるいは最初の戦闘開始時でも良い)に、好きな術の系統を選んで、法力の回数だけ3dを振ります。出目に対応したランクの術を所持していることになります。

術を行使したとき、そのカードを捨て、新しいカードを引く、と考えてください。つまり3dを振り、新しい術を所持できるのです。このとき、新しい術の系統を、地術か天術か選べる、という点はよく覚えておいてください。

術士は、無闇に術を行使して、手持ちの術を入れ替えていくような行為を禁止とします。

出目 術ランク 確率
10,11 ランク1 54 / 216
9,12 ランク2 50 / 216
8,13 ランク3 42 / 216
7,14 ランク4 30 / 216
6,15 ランク5 20 / 216
3〜5,16〜18 ランク6 20 / 216

術の行使

術は1~3ターンの精神集中の後、詠唱判定に成功すれば、発動させることができますが、このとき目標と離れているなら、距離による修正があります。

MPのような概念はありませんが、呪文の言葉と共に、手で印を切る必要があります。棒状の物ならば持っていても、印を切る妨げになりません。

射撃呪文(射撃と記してある術)は、術の発動後、射撃の解決のように、対象が「受け」-4、「止め」-2、「よけ」のいずれかで回避判定を行います。

抵抗呪文(抵抗と記してある術)は、下位術なら-2、上位術なら-4の修正で相手がWL(意志力)判定を行い、これに成功すれば術が発動しないか、ダメージなど効果が半減します(端数切り上げ)。